坪山小百合


・アーティストステートメント
私の作品のモチーフは主に「人」と「植物」です。私にとって、この二つのモチーフの関係は両極端に位置しています。 人が意思を持ち、自らの住む環境をコントロールするのに対し、植物はそれをしません。人が心を持ち、時には弱く病むことさえあるのに、植物は自然の法則に従い堂々としています。そのような両極に存在する生物の間に意識を置き、“人と自然界の関わりやそれぞれが立ち入れない境界”をテーマに絵を描いています。
植物をモチーフにした「Flowersシリーズ」で表現しているのは、人間のいない植物が主役の世界です。下描きやエスキースはあえてせずに、キャンバスの中で自由に植物たちが立ち現れ存在するように描き、人間の影響が及んでいない未開の世界を表現しています。自然界に対する畏敬の念を形にした作品群です。人をモチーフにした「Humanシリーズ」は、人の遺伝子の中の、どこか片隅に残っているはずの自然との深い関わりの記憶を「花」という形で表し描いています。作品タイトル「Between You and Me」には“人間と自然界の間”という意味を込めています。
強く原始的な生物である植物と、知恵を活かし生き続けてきた人が、これから先の未来にどのように関わっていくのか、そのようなことを考え制作しています。



・略歴
1983
福岡県生まれ
2008
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2010
東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程修了
Solo Exhibitions
2010
失くしもの (ギャラリー58、東京)
2009
緒方(旧姓)小百合展 (ギャラリーとわーる、福岡)
2020
Kyushu New Art (博多阪急、福岡)
2019
Echoing Landscape (计家墩理想村ギャラリースペース、上海)
2015
アリアケ会 (福岡日動画廊、福岡)
2010
次世代への視点2010・小品展 (ギャラリーなつか、東京)
2009
ドローイング展〜景〜 (東京藝術大学陳列館、東京)
Arakawa Art Action (寿美ビル、東京)
2022
坪山小百合個展開催予定 (TAKU SOMETANI GALLERY)
Award
2020
Independent Tokyo 2020 準グランプリ
Artist in Residence
2019
Tiger House / 上海

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