《#君って、おいしそう》 2020年 インスタレーション H2200mm×W900×D500mm 木製パネル、アクリル、グラスオーガンジ

VIKI solo exhibition 「#君って、、、」

会期:2021年1月9日(土)-1月24日(日)
13:00-19:00  月曜休廊

〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-4-1 4F


この度、TAKU SOMETANI GALLERY では、VIKI個展「#君って、、、」を開催いたします。

本展ではVIKIの新しいアプローチである「ハッシュ シリーズ」を発表します。本展の展示タイトルでもあ る「#君って、、、」の「#」はSNS等で用いられるハッシュタグのことです。いわば何らかのカテゴリー や主張を、自身あるいは他者によって明示、共有で きる記号です。しかし、この「#」はそれぞれの主観 をラベリングする行為でもあります。筆者が世界をラベリングするように、主観がルールになってしまう 文字の暴力性を現しています。作家本人のアイデンティティを元に、日本のオタク文化やイニシエー ションに対する解釈をインスタレーションを主として、平面作品と立体作品を発表いたします。
※作家は土日在廊予定です。
VIKIは、現在東京藝術大学先端芸術表現科に在籍中であり、日本を拠点に活動中の若手作家です。「時間のささくれ」をテーマに、情報社会に生きる自身 と他者との関わりや、<個>としての在り方など、時間に纏わる言語を考察し ながら制作をしています。



個展「#君って、、、」ステイトメント


「男の子?それとも女性?」「LGBTには理解があるよ」 地球上どこにいても、たいてい僕はそういった位置につまみ出される。そこには大抵、僕の答えの選択肢は与えられていない。僕にとってこのシリーズを制作する行為は、失われた幼少期の肉体と時間を少しづつ発見し、問い続ける行為である。ここで言う幼少期の肉体と 時間というのは、まだ性も自我も未発達段階のことを指し、アンドロギュヌス/両性具有者 (あるいはアセックス/無性者)である。大人になった我々はアンドロギュヌスの記憶を失っているだけであり、制作と鑑賞によって再びアンドロギュヌスを実現させている。自身の性経験とアイデンティティを元に、本展では日本のマンガ界で独自にできた“ショタ・コンプレックス”という性愛の対象として少年を求める言葉に着目する。若さに対する時間や、外 見主義、マンガ要素がアート作品として売買されることの意味を問いたい。
日本の文化として広まり、今では世界中の生活に溶け込んでいるマンガ。マンガによって我々は教育や思想、行動、経済までにも大きく影響を受けている。また、学校では習わないものも、マンガを手にすれば、進んで学習意欲が湧いてくる、という経験は多くの人が経験 しているだろう。しかし、誰もがマンガを「楽しむ」ことができる状況はありえない。少女 マンガや成人向けマンガの括りがあるのはさることながら、たとえば作者が「高身⻑でイケ メン!」と作品内の男性を言葉で綴ったとき、読者の中では「高身⻑でイケメン!」でなくとも、そのようなルールで読み進めなければならない。文字や絵による作者と読者の視点やルールの乖離があるからである。そういった「マンガが読める」ということを日本のイニシ エーション(通過儀礼)であると捉え、そのオタク文化装置に対する暴力性をコンセプトとしている。 我々には人生において数々のイニシエーションを迎える場面がある。それは社会との関わ りにおいて必要不可欠となっているものも多くある。学生服、リクルートスーツ、年功序列 や、外見主義で記号化される個。そのような機能もまた、社会で人が変容する装置であり、 赤いハイヒールやオーガンジは我々が無意識にラベリングするメタファーである。

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