太陽と双六
丸山太郎・AHMED MANNAN二人展
会期;2025年1月8日(木)-1月26日(日)
開廊時間:13:00-19:00
月曜休廊
この度、TAKU SOMETANI GALLERYでは、丸山太郎とAHMED MANNAN の二人展「太陽と双六」を開催いたします。
本展は現在最も力のある若手作家の内のふたりである丸山太郎とAHMED MANNANの二人展です。
二名は彫刻と絵画において美術史の更新する新しい表現を試みています。
今回の展示では、お互いの表現領域に踏み込んだ意欲的な展示になります。
この機会に是非ご高覧頂ければ幸いです。
丸山とAHMED、2人の作家は本展にあたって互いの作品やテーマにおける共通の言葉を探し、タイトルを決めている最中だ。電話越しに言葉を出し合っていく中で、作品同士の共通点などは乏しく、面白いと思った言葉をメモしながら交互に発する事で、互いの間にある見えない塊を協力して切り出し、形を作っていくように展覧会のタイトルを探る。タイトルが出ない中、予め2人による合作だけは二つほど考えていた。一つ目は丸山のレリーフと、そのサイズに収まるAHMEDの絵画を組み合わせた作品。二つ目はAHMEDが制作したラグを土台にして丸山の彫刻が上に乗っている作品。作品同士を組み合わせ、それぞれが土台や支持体となって形を作る構想は互いに頭に秘めていた。 そして話し合いが進み、タイトルが中々決めれず停滞しかけていた時に、両者が日常的でも非日常的でも風景という要素を作品として扱い、自分が見ていたり、自分が抱えている風景の中に作品があるという事に気づいた。また、この展示が年始に始まるという状況や去年の個人的出来事、そして互いの作品の話をしていく中で「時間」も共通の要素であると気づき、「時間」と「風景」という二つのキーワードを得たことで、丸山が新年明けの展覧会、そして新年の風景という部分から「太陽」という言葉を出し、AHMEDも去年1年間の私生活における風景が慌ただしく変化した事に絡めて新年の風景を彷彿させる遊びという部分から「双六」という言葉を出した。 合体させる、『太陽と双六』 これがタイトルになった。
AHMED MANNAN
2000年大阪府大阪市生まれ。
2024年4月現在、東京芸術大学大学院技法材料第二研究室在籍中
AHMED MANNANの主な制作としては、自身の使用していた衣服や人肌に近い綿などの素材を変形させ、膠やジェッソで固めた支持体作成や、矩形のキャンバスに自身が撮った写真をモチーフに描画したりなど、自身が扱うテーマに合わせた絵画制作を行ってきており、自身のアイデンティティや幼少期からの生活体験、今現在の日常における関心事などをモチーフとして制作を行なっている。
2000年大阪府大阪市生まれ。
2019年4月東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2024年3月東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2024年4月現在、東京藝術大学大学院技法材料第二研究室在籍中
主な個展 Solo exhibition
2019『え、絵、え うちへでて/そとにおく』”COUR_DES_CIEL ギャラリー恵風,埼玉
2020『〻〻〻〻』TAKU SOMETANI GALLERY,東京
2022『私の好きな食べ物は』MATTER, 東京
2024『여 어딘데, 거 언제고?, 니 눈데!(“Where is this place? When is that? Who are you?”)』
Gallery MEME,韓国
主なグループ展 Group exhibition
2019『浮遊する変体』vol.2 coexitence” KAGANHOTEL,京都
2021『包まれた触れ幅』四谷未確認スタジオ,東京
2021『SLANGS』what cafe,東京
2021『桜を見る会』eitoeiko,東京
2021『エマージングアーティスト展』銀座 蔦谷書店 GINZA ATRIUM,東京
2021『On the river』二子玉川/河川敷,東京
2022『COPE』No Gallery, アメリカ合衆国、ニューヨークシティ
2023『漂流祝祭日』横浜市民ギャラリー,神奈川
2023『風の目たち』Freyaalt,トルコ、イスタンブール
2023『容器で繕う』opaltimes,大阪
2024『第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展』東京藝術大学、東京都美術館,東京
2024『日々の触覚』クマ財団ギャラリー,東京
2024『ART ART KOBE -ArtSticker SELECTION-』神戸大丸,兵庫
2024「Short Short」東京藝術大学 Yuga Gallery , 東京
その他の展示 Other exhibition
2023『HYPER OPEN AIR ORDER』Gallery MEME,韓国
2023『MEET YOUR ART FESTIVAL 2023』天王洲運河一帯,東京
丸山太郎
丸山太郎は、生活の中で浴び続けてきたポップカルチャーや郊外文化、量販店や繁華街の雑多な風景からインスピレーションを受けています。一つのイメージの中には、いくつもの歴史と意味のバリエーションが内包され、制作においてそれらの統合と矛盾を許容しています。
その作品は、木彫やセラミックなどの伝統的な表現メディアの中にしばしば工業製品を組み合わせています。それはシュルレアリスムの考え方に基づくと同時に既存のステレオタイプへの造形的なスラングでもあります。
1991 神奈川県生まれ
2016 東京芸術大学彫刻科卒業
2018 東京芸術大学大学院彫刻専攻修了
2021 東京芸術大学大学院博士後期課程彫刻専攻修了
・主なグループ展
2017 「木のシンギュラリティ#2」旧平櫛田中邸/東京
2018 「アートアワードトーキョー丸の内2018」新丸ビル/東京
「素材に問う」GALERIE SOL/東京
「アトリエの末裔あるいは未来#EXTRA」旧平櫛田中邸/東京
2019 「Tokünsteralem」Academy of Fine Arts Münster/ミュンスター、ドイツ
「金沢彫刻祭2019―自立と共生」/金沢
「CCIGTOFF COLLECTION VOL.1」富谷アートバーグ/東京
「彫刻と家」旧平櫛田中邸/東京
2020 「東京藝術大学博士審査展2020」東京藝術大学大学美術館/東京
2021 「SLANGS」WHAT CAFE/東京
「UNLOGICAL」MONO.LOGUES/東京
「TAION」青山スパイラル/東京
「Pretty Vacant」konomad/東京
「ザ・ビッグアンドハードネス」BLOCK HOUSE、三ノ輪ソフトハウス/東京
「PRIVATE IMAGE」アネックスサクマ/東京
「”Ampersand”旧图像世的挽歌」東京画廊+BTAP/北京、中国
2022 「石井佑果・丸山太郎 ENCOUNTER」MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY/日本橋三越、東京
「タローとあつこ・リフトオフ」GALLERy A8T/仙台
「跨时空社区 SPACE-TIME COMMUNITY」温州年代美術館/温州、中国
「Under Current」Powerlong Museum/上海、中国
2023 「タローとあつこ・ダブルホライゾン」TAKU SOMETANI GALLERY、東京
・個展
2019 「一緒にいようぜ」Gallery HIROUMI/東京
「日差しと不倫と優しい気持ち」TAKU SOMETANI GALLERY/東京
2021「リバーシブルサスペンス/ずっといい感じの思い出」TAKU SOMETANI GALLERY
・受賞
2016 安宅賞(東京藝術大学卒業制作)
2018 アートアワードトーキョー丸の内2018 入選