舩戸彩子個展「茂みの中の雑誌について」

「茂みの中の雑誌(車庫)」/2020年/雑誌にアクリル絵具、油性ペン/サイズ可変

舩戸彩子個展「茂みの中の雑誌について」

会期:2020年10月3日(土)-10月25日(日)
13:00-19:00 月曜休廊


〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-4-1 4F


 この度、TAKU SOMETANI GALLERYでは、舩戸彩子個展「茂みの中の雑誌について」を開催いたします。

舩戸彩子は、1990生まれ、2018年に京都市立芸術大学大学院美術研究科 絵画専攻(油画) を修了。
私達が、日常的に目にするモノの「それらしさ」とは何か。 そのイメージを分析し、その色や形を再構成する事で作品にしています。 「そう見えてしまう」舩戸の作品は、よく見ようとするほど、モノや状況の細かい部分がぼやけ、「それらしさ」のイメージが立ち上がってきます。 是非、この機会にご高覧ください。


・アーティストステートメント
日頃、友人と作品の話をする時や、同じ風景を前にしてその様子を述べる時、同じものを見ているのに、印象が異なるということがしばしば起こります。そうした時、目の前の物事は、私たちが対峙した時に受ける感覚よりも、さらに膨大な情報や表情をその内に携えているように感じます。そして、それらは美術においても、生活する社会においても、人々が古来より同じ物事をそれぞれに表現し、再生産を繰り返してきた一つの理由であると思うのです。
制作において私は、そういったある対象物の類型イメージが持つ、色や形といったパターンを取り上げ、別の素材へと置き換えたり、一つの画面へと重ね合わせていくような手法を用います。
今回の「茂みの中の雑誌について」は、今ではあまり見られなくなった、街外れの茂みに捨てられた雑誌をモチーフに、各雑誌に見られる肌色の面積、髪が描く軌跡などを取り上げ、タブローとして制作しています。
複数の作品のうちに見られるパターンは、モチーフが持っていた個別性を曖昧にしていく中で「それらしさ」を単純に、鮮やかにします。また同時に、見る人があらがえず「そう見てしまう」ものとして再び目の前に現れることを、私は期待します。

舩戸彩子


・略歴
1990 愛知県生まれ
2018 京都市立芸術大学大学院美術研究科 絵画専攻(油画) 修了
・主なグループ展
2013
パラレルワールド (ギャラリー幻想工房/岐阜)
Young face (アートラボあいち/名古屋)
2014
BLACK TICKET (N-MARK B1/名古屋)
connect (ギャルリーくさ笛/名古屋)
2015
ファン・デ・ナゴヤ美術展2015「TO BE CONTINUED」 (市民ギャラリー矢田/名古屋)
Flyby -接近通過- (市民ギャラリー矢田/名古屋)
名古屋芸術大学大学院同時代表現研究 × 東京藝術大学大学院先端芸術 表現科 Traffic Site (名古屋芸術大学 Art & Design center/愛知)
2016
Focus Flowing (GALLERY MoMo Projects/東京)
2017
現代美術の新世代展2017 (極小美術館/岐阜)
みのかもannual2017 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
ART NEXT 寓話とアポリアとサピエンスと (電気文化会館/名古屋)
2018
I real -月の裏側- (YEBISU ART LABO/名古屋)
みのかもannual2018 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
2019
現代美術の視点2019 (極小美術館/岐阜)
みのかもannual2019 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
2020
ファン・デ・ナゴヤ美術展2020「ここに在るということ」(市民ギャラリー矢田 / 名古屋)
・主な個展
2019
どこでも、どこにも、(Gallery noivoi / 名古屋)
舩戸 彩子 展(極小美術館 / 岐阜)

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