
野村絵梨 個展「ユリイカとエウレカ」
会期:2024年5月23日(金)-6月8日(日)
開廊時間:13:00-19:00
休廊日:月曜
東京都渋谷区神宮前2丁目10-1,サンデシカビル1階

この度、TAKU SOMETANI GALLREYでは、野村絵梨個展 「ユリイカとエウレカ」を開催いたします。
作家の野村は、生活の中で使う日常品を簡略化やデフォルメした彫刻を制作しています。
本来の形を変えたそれらの作品を作家の野村は、 ”作り直す中で、この作業が翻訳に少し似ていると思った。オリジナルのものを私のルールに従って形を変換していく。 言葉もまた、翻訳されるうちに意味が変わっていく。” と述べています。
今回の個展は、ユリイカとエウレカという言葉を展示タイトルにして新作を発表いたします。
是非、この貴重な機会に野村絵梨の作品をご高覧頂けると幸いです。
展覧会ステートメント
捨てられないものが部屋の隅にたまっていく。 片方だけになったもの、思い出があるもの、なんとなく捨てづらいもの。どれも一度は「これだ!」と思って手に取ったものなのに、今はほこりをかぶっている。
捨てるタイミングを失ったまま、部屋と同化してしまったものたちをCGや手作業を通してもう一度作り直してみる。 解像度が落ちて、丸くなった日用品の形。中身は詰められ、ページは閉ざされ、使えないものになった、かつて日用品だったもの。
作り直す中で、この作業が翻訳に少し似ていると思った。オリジナルのものを私のルールに従って形を変換していく。 言葉もまた、翻訳されるうちに意味が変わっていく。
そういえば日本では「ユリイカ」と「エウレカ」という、同じ語源を持つのにそれぞれ微妙に使われる用途や印象が違う言葉がある。 通った経路や文脈によって、響きや意味がずれていったらしい。
捨てられなかったものたちも、姿形を変える中で、少しずつズレが生まれている。 ユリイカになるかエウレカになるかわからないまま、自分の番を待っている。
・作家CV
経歴
2017 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
2019 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
個展
2023 垢も身のうち
( AMMON TOKYO & WADA GAROU TOKYO Lab.、東京 )
2021 SILHOUETTE, SCHATTEN ( エースホテル京都、京都 )
グループ展
2024 昭和100年展( 横浜高島屋、神奈川 )
2024 Distance( K ART GALLERY、東京 )
2024 あやいろ×野村絵梨 二人展 -さよなら△またきて□-
( WADA GAROU TOKYO Lab.、東京 )
2024 KODOMO CIBONE( CIBONE、東京 )
2024 第27回岡本太郎現代芸術賞展 ( 川崎市岡本太郎美術館、神奈川 )
2023 Dutch Auction “ART NOW vol.3” ( 銀座 蔦屋書店、東京 )
2022 top fermentation ( 天王洲セントラルタワー 、東京 )
2022 複号の彫刻家たち展 ( ファーレ立川街区、東京 )
2019 流動的身体の旅 ( GALLERY MoMo Projects、東京 )