岡村あい子 個展「虚空の輪郭」

虚空の輪郭|2024.Animation

岡村あい子個展 虚空の輪郭

会期:2025年1月30日(木)-2月16日(日)

開廊時間:13:00-19:00

月曜休廊

東京都渋谷区神宮前2-10-1 サンデシカビル1階


この度、TAKU SOMETANI GALLERY では、岡村あい子個展「虚空の輪郭」を開催いたします。

岡村は、2024年武蔵野美術大学大学院油絵コース修了後、同大学助教授に就任。

アニメーションを絵画におけるひとつの技法と捉え「動く絵画」の制作を続けています。

当ギャラ―では初めてとなる今回の個展では新作を含む作品を発表いたしますので、是非この貴重な機会にご高覧頂けると幸いです。


アーティストステートメント

虚空の輪郭。これをなぞることは、岡村の軸となるテーマの一つである。

アニメーションを絵画に持ち込み制作するにあたり、映像作品の数ある要素のうち<時間>に着目し扱ってきた。“絵画に時間の軸が与えられたもの”を自身の制作におけるアニメーションと位置づけ、その軸で虚無感や寂寥感の表現を続ける。静止画では起こり難い、“いくら待っても大した出来事が発生しない”を起こすのである。

辛いことを忘れ弱い部分を隠して生きる私たちは、部屋の隅でしくしく泣いた記憶や、打ちひしがれ道端で黄昏た時間を空白と呼ぶ。それがいくら大きな虚でも、孤独な経験は慰め合うにも難しく、痛みに耐えながら徐々に瘡蓋になるのを待つ必要があるだろう。岡村の作品はその過程に存在する。無数に線を重ねながら、私たちの内包する数十年の時間に確かに存在する“大した出来事が発生しない”時間、虚空の、輪郭をなぞっていく。孤独を耐え忍ぶ私たちを刻みこみ、あわよくば慰めになるようにと淡い期待をこめながら。

岡村にとって初の個展となる本展示では、ここ数年の制作において通底するテーマをストレートに持っていきたいと思う。一風変わったアニメーションもとい絵画作品が表す虚無の形を、この機会にご高覧いただければ幸いである。


岡村あい子/Okamura Aiko

20歳頃アニメーションと出会ったことをきっかけに、「動く絵画」の制作を続ける。2022年8月にBSフジ「ブレイク前夜」に出演し、その後複数展示に出展。2024年3月には映像作家とともにアニメーションを問い直す「MOVOP」の企画に携わり、2024年武蔵野美術大学大学院油絵コース修了後、同大学助教授に就任。

 アニメーションを絵画におけるひとつの技法ととらえ制作を続ける。

略歴

2022 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科油絵専攻 卒業

2024 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 修了

2024 学校法人武蔵野美術大学 油絵研究室 助教 就任

受賞

2024 12 「長亭GALLERY展2024」優秀賞

2024 06 池袋アートギャザリング公募展「IAG AWARDS 2024」 奨励賞

2024 03 令和5年度 武蔵野美術大学 修了制作 優秀賞

2022 06 2022年度三雲祥之助賞 受賞

2022 03 令和3年度 武蔵野美術大学 卒業制作 優秀賞

展示その他

2024 12 「助教・助手展2024」武蔵野美術大学助教・助手研究発表 後期

2024 12 「長亭GALLERY展2024」(CHANGTING GALLERY、日本橋)

2024 05 池袋アートギャザリング公募展「IAG AWARDS 2024」(東京芸術劇場5Fギャラリー2、池袋)

2024 04 「2023年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作優秀作品展」

2024 03 「ブレイク前夜展2024 in Artglorieux of Tokyo」(GINZA SIX、銀座)

2024 03  アニメーション上映/展示企画「MOVOP」(ディジティ・ミニミ、渋谷)

2023 10 「ブレイク前夜展in金沢」前期(ASTER、金沢)

2023 09 武蔵野美術大学諏訪敦研究室展2023「セキララコーヒーを探して」(CHANGTING GALLERY、日本橋)

2023 08  BSフジ「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」#386 出演

2023 04 グループ展「柵をうつ」(KOGANEI ART SPOT シャトー2F、小金井)

2022 09 武蔵野美術大学諏訪敦研究室展2022「なつのとむらい」(CHANGTING GALLERY、日本橋)

2022 04 「2021年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作優秀作品展」

Translate »