丸山太郎 個展 『魔性のセーブポイント』
会期:2023年5月18日(木)- 6月7日(水)
opening reception:5月18日 16:00-19:00
開廊時間:13:00-19:00
休廊日:月曜
この度、TAKU SOMETANI GALLERY では、丸山太郎 個展『魔性のセーブポイント』を開催いたします。
丸山の作品は、生活の中で浴び続けてきたポップカルチャーや郊外文化、量販店や繁華街の雑多な風景からインスピレーションを受け制作されています。一つのイメージの中には、いくつもの歴史と意味のバリエーションが内包されています。制作における目的はそれらの統合と矛盾の許容と丸山は言います。
本展は当ギャラリーにおいて今回3回目の丸山太郎個展となり、発表する毎に作品の力強さが増してきているその作品を是非この機会にご高覧頂ければ幸いです。
・ステートメント
テレビは都会と大人の空間への憧れを刺激するあやしい窓でした。ある対象やそれにまつわる感覚を像にしようとする時に何かが増えたり失われたりします。キムタクの銅像が普通に作られたら割と最悪だと思いました。憧れのスターとドラマのモチーフから余分な脚が生えてきたのは私の世俗主義を守るためです。私はアイコンの受け入れ方について試します。
ポストモダンという感じの、コピー、ツギハギ、倒置のやり方は制作の民主化と裏表だったはずですが、ここでは初めから忘れそうです。そしてモニュメントを作る行為も、1番原始的である一方で特権的です。
置かれたものは回転させられたり、安定したものは裏返される可能性がいつでもあります。その不安と期待をネガティブなエネルギーではなく、別の体や状況が立ち上がるかもしれない予感を残したキャラクターとして見てみたかったのです。
水平垂直、表裏、斜面を考える上で、芯棒、穴、像の切り口といった頑張るフレーミングと、アクションフィギュアやエフェクトパーツのあり方が新しいヒントになりました。
2023年 丸山太郎
・略歴
1991 神奈川県生まれ
2016 東京芸術大学彫刻科卒業
2018 東京芸術大学大学院彫刻専攻修了
2021 東京芸術大学大学院博士後期課程彫刻専攻修了
・主なグループ展
2017
「木のシンギュラリティ#2」旧平櫛田中邸/東京
2018
「アートアワードトーキョー丸の内2018」新丸ビル/東京
「素材に問う」GALERIE SOL/東京
「アトリエの末裔あるいは未来#EXTRA」旧平櫛田中邸/東京
2019
「Tokünsteralem」Academy of Fine Arts Münster/ミュンスター、ドイツ
「金沢彫刻祭2019―自立と共生」/金沢
「CCIGTOFF COLLECTION VOL.1」富谷アートバーグ/東京
「彫刻と家」旧平櫛田中邸/東京
2020
「東京藝術大学博士審査展2020」東京藝術大学大学美術館/東京
2021
「SLANGS」WHAT CAFE/東京
「UNLOGICAL」MONO.LOGUES/東京
「TAION」青山スパイラル/東京
「Pretty Vacant」konomad/東京
「ザ・ビッグアンドハードネス」BLOCK HOUSE、三ノ輪ソフトハウス/東京
「PRIVATE IMAGE」アネックスサクマ/東京
「”Ampersand”旧图像世的挽歌」東京画廊+BTAP/北京、中国
2022
「石井佑果・丸山太郎 ENCOUNTER」MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY/日本橋三越、/東京
「タローとあつこ・リフトオフ」GALLERy A8T/仙台
「跨时空社区 SPACE-TIME COMMUNITY」温州年代美術館/温州、中国
「Under Current」Powerlong Museum/上海、中国
・個展
2019
「一緒にいようぜ」Gallery HIROUMI/東京
「日差しと不倫と優しい気持ち」TAKU SOMETANI GALLERY/東京
2021
「リバーシブルサスペンス/ずっといい感じの思い出」TAKU SOMETANIGALLERY/東京
・受賞
2016 安宅賞(東京藝術大学卒業制作)
2018 アートアワードトーキョー丸の内2018 入選
・アートフェア
2023 アートフェア東京