田沼利規個展「temper」
会期:5月15日(土)- 5月30日(日)
Open:13:00-19:00 月曜休廊
東京都中央区日本橋馬喰町2-4-1 4F
この度、TAKU SOMETANI GALLERYでは、田沼利規個展「temper」を開催いたします。田沼利規は、1986年 東京都生まれ。2011年 多摩美術大学大学院美術研究科版画領域 修了。
当ギャラリーでは、2019年に行われた「絵 – 肌」に続き、2回目の個展になります。
今回は、語源をたどると「混ぜ合わせること」を意味するラテン語の ” temperare ” をテーマに展開した作品を展示いたします。
” 温度を表すtemperatureも、人の気質を表すtemperも、その語源を辿ると「混ぜ合わせること」を意味するラテン語のtemperareに行き着く。” Artist Statementより
是非この機会に田沼利規の意欲的な新作をご高覧頂ければ幸いです。
・アーティストステートメント
カップに熱湯を注ぐ。そこに氷を浮かべてみる。みるみるうちに氷は溶けて冷水となり、姿を消して混じり合う。熱湯はお湯へ、そしてぬるま湯へ、冷水は水へと徐々に呼び名を変えながら、やがて両者は常温の水となる。
温度を表すtemperatureも、人の気質を表すtemperも、その語源を辿ると「混ぜ合わせること」を意味するラテン語のtemperareに行き着く。
人の心の様相を季節の空になぞらえたりするように、私たちは世界をうつし、世界は私たちをうつす。呼吸をし、歩き、食べ、眠り、生きることで、私たちは常に世界と混じり合っているのだろう。
Pour boiling water into the cup. You’ll float ice there. In the meantime, the ice melts into cold water, disappears and mixes. Boiled water gradually changed its name to hot water, then to lukewarm water, and cold water to water, and eventually both became normal temperature water.
Temper, which represents human temperament, and temperature come to the Latin word “temperare”, which means “mingle, restrain”, when the etymology is traced. We reflect the world, and the world reflects us, like the aspect of the human mind to the sky of the season. By breathing, walking, eating, sleeping, in other word by living , we always be in mingle with the world.