Yuma Yoshimura

Yuma Yoshimuraは、白と黒、静寂と喧騒、光と闇や疎外と連帯など、相反する事からの着想や、“空気感を描く事”を意識し制作を続けています。

kage /2019
acrylic ink, aerosol paint, grease pencil on sawdust putty and aluminum mounted on wood
665×738×30 mm

・アーティストステートメント
“この部屋から見る宙”
巡り合う事、そして関わり合う事とは何だろう。
今年に入り今更ながら沢山考えた。視野を広げるため、そして自分に足りない視点を探るため、大嫌いな読書や語学勉強、制作とは全く違う仕事を始めるなど、生活に変化を入れながら、少しづつ自分自身に距離を置くようにした。
色々な角度から世間、そして自身を見つめ直す事、自分の内にある抱えきれない他者との情景を一つ一つしっかり受け入れる事。また出来るだけ物事をシンプルに捉え解釈する事。
そんな事を意識的に行っていく中、徐々に前進する為の術が浮き彫りになっていった。それは、有限の世界に自分自身を置くと仮定し、無限の内面世界からその有限の外界を俯瞰的に見る事である。そうする事で自分の置かれている状況を含め、多角的に全体像を見渡して把握する事が出来るのだ。
つまり意識的に外界の何かに触れ、客観的にその状況を見つめる事で、外界は内面世界に姿を変えて宙のように無限の広がりを見せる。同時に、その内面のどこかに有限の外界が新たに作られる。私達はそういった事を永遠に繰り返しながら、巡り合い、関わり合っているのではないだろうか。
こうして見え始めた情景が“the inscape portrait-本質肖像”シリーズ、チャプター1の“この部屋から見る宙”である。

この部屋から見る宙。
未だに慣れない朝の改札口近辺。
行き交いながらぶつかり合う私達の静かな戦い。
関わっては飛び散っていく私とあなたのかけら。
心象の中で巡りあい、社会の中に残される私達と“彼ら”の痕跡。
交錯する事で現れるかつての情景。
それは私達が生きるための形状。
それはあなたと私と“彼ら”のかけら。
もつれあう事で形作られる新たな情景。
それは果てしない形状、集めきれない粒子。
それは私達の部屋から見るそれぞれの眺め。
この部屋から見る宙は
飛行機から見渡した黄土色の地形図
隙間から覗き見る15センチの空気色
徹夜明けの眠たい青
混み合う改札口のモノクローム
この部屋の境界線上の窓際から、私達は限りない“彼ら”を見続けている。

個展「この部屋から見る宙」/2019/TAKU SOMETANI GALLERYより

・作家略歴
Yuma Yoshimura
1980 年東京生まれ。多摩美術大学絵画学科版画専攻卒業。
・主な展示
(主な個展)
2018 “reflection in a squale” TAKU SOMETANI GALLERY (東京)
2017 “beyond the shapes” CALM & PUNK GALLERY (東京)
2013 “The Burning Silence” Montana Gallery Barcelona (バルセロナ/スペイン)
2011 “YIN AND YANG is IN TO YOU” A Word of Art (ケープタウン/南アフリカ)
(主なグループ展)
2019 “ARTS CHALLENGE 2019″ Aichi Arts Center (愛知)
2015 “Hidden Champions of Tokyo” Backwoods Gallery (メルボルン/オーストラリア)
2013 “The 8th Vladivostok Biennale of Visual Arts” (ウラジオストク/ロシア)
2012 “STROKE – Urban Art Fair 2012” Open Walls (ベルリン/ドイツ)
2011 “i art sa community mural project,” (ヨハネスブルグ/南アフリカ)
(アーティスト・イン・レジデンス)
2011 A Word of Art, Ricky Lee Gordon (ケープタウン/南アフリカ)


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