
愛甲次郎・柿坪満実子 二人展「em brace」
*本展は、下北沢にある「CANDLE CAFE ∆II」内に併設された実験的スペースLaboratory △ll との同時開催です。
会期:2025年6月13日(金)-6月29日(日)
開廊時間:13:00-19:00
休廊日:月曜
東京都渋谷区神宮前2丁目10-1,サンデシカビル1階

この度、TAKU SOMETANI GALLERY では、愛甲次郎と柿坪満実子による二人展「em brace」を開催いたします。
タイトルの「em brace」は、抱きしめるという意味の「embrace」を”em”口語でthemを縮めた形と”brace”腕・支える・留める(古フランス語では”抱擁する”という意味)で分けて、「誰か」と「支える・包む」を強調した形にした造語です。
愛甲次郎と柿坪満実子は、絵画と彫刻という異なった表現方法をとっていますが、制作に於いて2人に共通する、何か(誰か・形のないもの)を抱擁する感覚をもっており、今回の展示テーマに繋げております。
本展は、CANDLE CAFE & Laboratory △ll (下北沢)との同時開催です。 作品との対話が主のギャラリーという場での展示と様々な人々が交流する場であるcafeという場での展示を行き来し楽しんで頂けましたら幸いです。
リンク:CANDLE CAFE & Laboratory △ll
「em brace」 展示ステートメント
本展は2人の作家がそれぞれの手法で形の無い存在に向き合い、包み、支えようとする試みである。
愛甲は麻紙に鉛筆や墨など繊細な素材を用いて、人の内面に潜む脆さや傷つきやすさを描き出す。ぼんやりと浮かび上がる肖像の輪郭に寄り添う墨は、消えゆく存在の記憶を留め、表情の中心を走る線は人物の曖昧さを印象づける。
柿坪は主に記憶や感情といった内的体験を起点とし、曖昧なイメージを元に制作している。テラコッタの脆さに綿や布の包容性を重ねることで、記憶や感情、あるいは「誰かの面影」といった非在のものに物質的な形を与えようとしている。
“embrace(抱擁)”という行為は、触れることのできないものにそっと輪郭を与えるような、静かな応答である。
略歴
愛甲次郎 Jiro Aiko
画家。東京都生まれ。
2017
サンプラー・アーティストblahmuzik、CDジャケットにアートワーク提供
2018
大子アーティスト・イン・レジデンス/DAIR、茨城
JET SET開業20周年企画、アートワーク提供
2019
りんご音楽祭 ポスター アートワーク提供
「それぞれのパーティ/かまわぬ」
小林直博、愛甲次郎合同展
GALLERY X BY PARCO SHIBUYA
個展「覚束なさへ」CANDLE CAFE & Laboratory△ll
2020
個展「No.34」CANDLE CAFE & Laboratory△ll
2022
個展「湯煎するように」CANDLE CAFE & Laboratory△ll
個展「fragments」銀座 蔦屋書店
個展「小指の抱擁」CANDLE CAFE &
Laboratory△ll
2023
個展「だいじょうぶ。」 MAT
グループ展「UNLOGICAL 06」MONO.LOGUES
個展「ピアニシモな鎧」 TAKU SOMETANI GALLERY
2024
個展「誰かが自分のために祈ってくれるということ」CLEAR GALLERY TOKYO
柿坪満実子 Mamiko Kakitsubo
展示歴
2020
グループ展 「 WALLAby /ワラビー」GINZA ATRIUM GINZA SIX 銀座蔦屋書店
2021
第24回グラフィック「1_WALL」展 (Guardian Garden /東京)
2022
「UNLOGICAL 03」 (MONO.LOGUES /東京)
「ANB Open Studio vol.2」 (ANB Tokyo /東京)
個展「面影を置く」 (gallery BLUE 3143 /東京)
「風の目たち/The eyes of wind Vol.1」 (16 Pavle ingorokvaSt /トリビシ)
「コミテコルベールアワード2022 -The beauty of imperfection- 展」 (藝大美術館)
「Platform 29.8」(ANB tokyo / 東京)
2023
「今や光にすかしても」(roll / 東京)
「京都×アートプロジェクト」(京都)
個展「ただ思い出したいだけ」(gallery BLUE 3143 /東京)
「バグスクール:うごかしてみる!」(アートセンターBUG/東京)
2024
個展「それは、あなただった。」(TAKU SOMETANI GALLERY/東京)
個展 「そのひと」(Gallery BLUE 3143/東京)
受賞/奨学金
2019
東京藝術大学「久米桂一郎奨学基金」
2021
第24回グラフィック「1_WALL」 ファイナリスト
2022
コミテコルベールアワード グランプリ
掲載
2023 文芸誌『MONKEY vol30』スティーブン・ミルハウザー「影劇場」扉ビジュアル